2011年11月24日木曜日

江戸っ子の恥じらい?

たまには色っぽい話もありかな~?というわけで吉原の話でも。

弊社所蔵の資料で一風変わったものがあります。

『吉原細見』といわれるもので、花街「吉原ガイドブック」です。
 吉原廓内の地図、茶屋・妓楼の名前、遊女の名前やランク、揚げ代(遊女と遊ぶ代金)など事細かに書かれております。
昭和33年に売春禁止法で吉原が消滅するまで四季折々(という言い方が正しいのかは?)に発行され続けた隠れたベストセラーでした。

隠れたベストセラーとは言いましたが、弊社に所蔵されている『吉原細見』は本当に隠れています。

表紙が「文化八、正月 証文帳」となっているのですが、中身は『吉原細見』!
表紙は「証文帳」。ところが・・・

中身は「吉原ガイドブック」!

吉原の情報は知りたい、行きたい、でも大ぴらにはできないし……

つまり、これを買った男子が家族に見られるとこまるから
取りあえず表紙だけでもとカモフラージュしたようです。

江戸っ子の恥じらいでしょうかね。

『吉原細見』の詳しい読み方はまたの機会にいたしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿